現場主義(ぬるめ)

観劇記録とか。殴り書きテンション。

宝塚の「るろうに剣心」を観てきました。

一ヶ月前のことをようやく書きました。

※以下の記事にはネタバレを含みます。これから観る人は、読んでもいいけど、個人的にはあまり予備知識をいれずに行ってびっくりした方が楽しめるんじゃないかなと思います。原作好きな人にはぜひ観て欲しい〜!5/8の大千秋楽はライビュもあるよ( https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20160323_001.html )。


















上演発表されたときから気にはなっていたのですが、宝塚好きなお友達がS席のチケットを用意してくれたので、行くことができました!宝塚大劇場、2階3列サブセン。思った以上に近い!!
以前銀英伝を、これも演目目当てで観に行ったきりで、普段は全然守備範囲外なので、宝塚ってなんか敷居高いな…って思ってたんですがすーごい楽しかったです。たくさん笑った!
オリキャラをメインに据えてるということもあって、ストーリーどんなだろうと思っていましたが、原作の最初の方ベースにしつつ巴さんまでうまいこと登場させて、1本の舞台で完結するように仕上がってて凄い。そしてめちゃめちゃハッピーエンド。どれくらいハッピーエンドかっていうとほぼ人が死なない。御庭番衆が死なない!!! ……原作読んでた身としては、ガトリングガンと御庭番衆が同じ空間にいるといやな気持ちするじゃないですか……でもめっちゃ楽しい小道具になっていたガトリング。
ちなみに幕間にショップを覗いたのですが、観柳withガトリングのお写真が売り切れていてしこたま笑いました。

私は宝塚についてはほとんど知識がなくて、ベルばらとかそれくらいのイメージしかない人の感想なので怒らないで欲しいんですけど、「るろ剣」を「宝塚」の世界に連れてくる潔さが凄いなと思いました。ラスボスのオリキャラが「西洋帰りの貿易商」という設定だから、決戦の舞台を当然のように豪奢な洋館にしてしまうという。1幕後半、突然ベルサイユ的な舞台装置が現れた衝撃ときたら!それどころか女子キャラは大半ドレスへ衣替えだし。原作ものでもあくまで「宝塚」の土俵に上げて調理する宝塚パイセン、パネェ……
でも原作へのリスペクトが足りないとかじゃないんだよね。キャラビジュアルの再現度が本当に高くて。原作初期の少女漫画的な絵柄が、宝塚メイクとの親和性が凄く良くて、コミックス買ってた身としてはすごく懐かしいし嬉しかった。斎藤が……オペラを外して見た時にシルエットから色の感じから完璧なんですよ……。
あと蒼紫様。観る前にお友達から「アイドルソング」って言われてて何の事だ……と思ってたんだけど、実際に観たらアイドルでした。タキツバみたいな歌を歌い踊る蒼紫様。御庭番衆に愛されている蒼紫様。小太刀がひとりで抜けないから般若くんにお手伝いしてもらう蒼紫様。宝塚の年功序列システム?の都合でパンフレットとかの扱いが小さいのが勿体無い〜〜〜。衣装もあの異様に長いコートが実現していて感動しました。お顔はこんなに可愛くていいの!?ってくらい美少女!!
あともうひとつ落とし穴がありまして、弥彦……。黒髪の少年に弱い私はひとたまりもありませんでした。原作よりちょろいというか、子供っぽいところが多くて。飛んだり跳ねたり、食べ物で釣られたり。燕ちゃんにも楽しそうに接していてメッチャ可愛かった!!可愛かった!!で、弥彦のキャストさん(彩みちるさん)、娘役のかたなんですね。それこそ新人公演では薫殿を演じてらしたとか。正直言って、惜しい……です。今後他の舞台を観に行ってもあの可愛い少年が見られないなんて……っ! ……でも、それがまた、少年という限られた期間だけの存在とマッチしているよね!?って、ショタコンはわけのわからない萌え方をしました。このかたもかなりお若いとのことで、パンフレットにはアンサンブルみたいな載り方しかしていなくって非常に残念でした……可愛い弥彦が見られるのは劇場の中だけ……っ!!

と、可愛い!綺麗!豪華!!とかを並べたくなる宝塚ですが、意外とチープというか、(???)ってなる演出もところどころにあって……オープニングで剣心の立ち回りにあわせて竹が切れていくところだったり、薫殿ソロの背景に大写しになるモノクロの剣心の写真だったり、斎藤の「悪・即・斬」のコーラスと映像のコラボレーションだったり……笑わせるところ、ではないだろうところで何回も笑いそうになったんだけどこれの正しい対応を教えてほしいです。観た人の感想見てるとやっぱり笑ったって言ってる人が多いんだけど……笑

さて、周りに何人か沼って言ってる人がいるのですが、私自身はライトに楽しむことができた宝塚だったので、今後も気になる演目があれば観に来たいなあ、くらいの感じで落ち着くことができました。

……ひとつ宝塚の入りづらいところは、キャストさんに「芸名」のほかに「愛称」があるって点なんだよ〜! Twitterとかでお友達がキャストさんの話題してても、それが誰なのことなのか公式見てもわかんないんだもん……!!ステマツイする時は「○○さん(芸名は●●さん)」と表記してください!!>お友達へ。

さいごに埋め込み機能のテストがてらTwitterに上げてたらくがきサルベージして終わります。ヅカファンぽいかたにRTとかいいねもらえて嬉しかったです♡

チムライ楽しかった話

チムライ楽しかった話をします!ルドルフ、山吹、京都で各一回ずつ入りました。楽しかったです。以上!

すみません、もうちょっと書きます。主に吹ライのことを。
ルドライは直前にバラスマ円盤が発売されていたのもあって、山吹にくらべるとこなれ感というか……いやそもそもルドルフキャスト濃い気がするけど……。そんな感じ。めちゃめちゃ笑わせてもらいました。

そして吹ライ。京都公演初日に入りました。山吹キャストはこういうイベント初めてだったと思うので、不慣れ感が可愛かった。MCのゴールデンペアに「こっちじゃなくて前見て!」って注意される様子とか。

テニミュって、キャストに対する先入観を排除してキャラとして見せる為に、芸歴が浅かったり無名な俳優さんを起用する、という方針らしいのですが、(ここからは私感)キャストさんの方も長期間同じ役に向き合うことで、キャラの人間関係と現実が混同されてくるタイプの人が時々いるなあと思っていて。(混同……は言い方が少し悪いかもしれない。ダブルスとかのキャストは稽古中も一緒に居る時間が長いから、当然仲良くなってしまうだろうと思う……)
要するに「ダブルスや対のキャラを演じてるキャストさん同士がメッチャ仲良くなって距離感が近い」状態。
これが南と東方・亜久津と壇・新渡米と喜多(……の、キャスト)で見事に見られてヒエーーーッ眩しいーーーッとなったわけでした。千石と室町(というか、桐矢くんと仁科くん)は男子高校生!俺達ダチだよな!!って感じだった(伝われ!)
当たり前かも知れないけど芸歴長い人達の舞台だと、仮にコンビ役だったとしてもこう綺麗にはならないんだよーーー。ヒナのすりこみみたいなものだと思っています。
テニミュの醍醐味が集約されたような1部でした。

2部のライブはびっくりするくらい泣いた……。「輝け、もっと」で後輩組ががんばるシーンで涙腺決壊してしまって。短いライブパートの中に、原作に描かれてない事も含めて山吹のアフターストーリーが明確に入れ込まれていて凄く良い演出だなと思いました。新テニの、千石さんと亜久津の月夜のシーンもあって、原作が進んだことによってテニミュで表現できる事も増えたんだなあと感動。
あとこれは個人的な事情ですが、山吹公演の大楽を、遠征諦めてライビュで観たんですね。で、チムライで、山吹の子達が歌って踊ってるのをもう一度生で見れた事が凄く嬉しくて。やっぱり現場に入らなきゃダメだなって改めて思ったりもしました。
時間的には短かったけど大満足のライブパートでした。日程が許せば何回も入りたかった……! この期間ペダステ大阪公演に通っていたので……それに全く後悔はないけど!ペダステ最高でした!ただただ自分があと二、三人……いやせめてあと一人欲しかった……

東京公演にはカメラも入っていたということで、何かの形で映像化されて残ってほしいなあ……。特典とかでもいいからー!ライブパート本当に良かった!! トーク部分は残らなくてもともとだと思っているけど……。
アンケートが無かったので、公式のどっかの窓口にも楽しかったことを書いてこようと思います。
ドリライも楽しみ!!

キンプリを観て下さい

突然ですがKING OF PRISM通称キンプリというアニメ映画の話をします。(公式サイト → http://kinpri.com)
観る前は、何故こんなに「いいから観ろ」って言われるのか、詳しい説明がなされないのか、と思っていたんですけど、観た後だから言える。

説明はいいからキンプリを観てください。

こうとしか言えない。いいから観ろ。多くの言葉を尽くしても仕方が無いのです。とりあえず観てもらうしかない。理解してもらう方法が他に無い。

シリーズ物のスピンオフだし原作知らないと不安かもしれませんが、大丈夫です。前作の展開他、必要な情報は映画の中で説明してもらえます。物語の舞台が、「プリズムスタァ」というアイドルのような存在が活躍する世界で、プリズムスタァがステージ上で放つ必殺技のようなものを「プリズムジャンプ」と呼ぶんだ、ということくらいをわかってればマジで大丈夫なので安心してください。私も大丈夫だったから。劇場公開が終わる前に早く。

公式サイト劇場一覧 → http://kinpri.com/theater/

※今週の日曜日(2/14)にはバレンタインということで、各地の映画館で応援上映(ペンライト持ち込み、歓声OK)があるそうです。
チケット取れないのは多分首都圏の人気劇場くらいなので、皆様地元の映画館をぜひ一度チェックしてみてください。

感想つらつら書いてたんだけどとりあえず週末前に営業しとこうと思って…。感想は次に観てから纏めて上げます。
アイドルアニメが好きな人、バトルアニメが好きな人、あと多分テニプリテニミュが好きな人は、キンプリの超展開や理屈じゃない何かの輝きって通じると思うんだ。テニミュを拝んだことがある人、キンプリを観に行こうよ。

そして観終わったあとの混乱を共有しようよ…。(本音)

お仲間募集中です!

「ミュージカル薄桜鬼 藤堂平助篇」DVD観ました。

藤堂篇。口開けながら観ました。
こんなに、面白かったの!?

藤堂篇は劇場で一度観たことがあって。当時原作知識とか一切無かったのですが、地元京都劇場で、知ってるキャストさんが何人も出演されるからと、軽い気持ちでチケットを取って観に行ってたんですよね。ただあまり、よく覚えてなくて。「和モノだと思ったらラテンだったぞ?????」くらいの……。あと山崎くんのあっさり退場……。(←高崎様の山崎くんのキャラビジュアルがド好みだったので割とそれ目当てで劇場に足を運んだ部分がありました)

そんな藤堂篇ですが、舞台数本観て、薄桜鬼に関する知識をある程度身につけた上で改めて挑んだ今回。
すっっっごく面白かった……!
ラテンな編曲。ヤイサ。ベーシックなアレンジを聴き慣れてきた所だったので、斬新なアレンジに驚き。同じ曲でも全然雰囲気が違って。かと思えば鬼達の曲は変わらずで、その落差がめちゃめちゃかっこいい。後半に平助と風間が二重唱というか、交互に歌うシーンあるけど、曲調の切り替えもあってすごい迫力!
ストーリーも大分違うんですね。風間篇と奇譚がほぼ同じ筋だったので、分岐によってはこんなに変わるのかと。今回の主役に関係ない部分はばっさりカットされていていっそ小気味よいし、だから重い部分(これはどうやら土方さんが中心になっているみたい)が少なくて全体的にハッピーな展開になるのね。必要最小限(?)の人は死んでるんだけど(苦笑)。土方、斉藤が羅刹化しないのもあるし、更になんとエンディングで、羅刹になっても生き延びる術があるかも、なんて希望まで持たせてくれる。こんな薄桜鬼もあるんですね。
恋愛要素がかなり強くて、というか、物語前半からすごい勢いで平助と千鶴ちゃんが両思いになっていて、若干追いつけなかった部分もあったけど。千鶴ちゃん「活発な少女」という感じで、ルートによって千鶴ちゃんのキャラ付けも違うようで面白い。個人的には平助に血を与えるシーン、腕からだったのがめっちゃ健全で微笑ましかった……。
後半の展開、もうほとんど平行世界というより架空の物語という感じだけど、何て言うのか、普通に面白かった……。散り散りになった仲間達が最終決戦で集まってくる、バトル物お約束の胸熱展開で。原田と永倉が乱入したところで泣いてしまいました……。「背中合わせ」って、今迄永倉が、死んだ原田を思い出して歌うシーンに使ってた歌詞を持ってくるのはズルいと思う! その後の怒涛の展開も拝みながら見守ってしまいました。(友人が合掌しながら観劇しているのを見たことあったけど、初めて自分でもやってしまった……)

ところで今回、風間のポジションも面白いですよね。ほとんど土方さんと絡まなくて。平助が「千鶴を守る」で行動しているから必然、千鶴ちゃんを狙ってくる風間と当たるのが平助になる。これはこれで、少女漫画的なライバル関係が成立していて。ただどう見ても今回は風間の分が悪いよね……。「女鬼を子を産むための道具とは考えたくない」というポリシーがある上に(このセリフ聞いて、純情か!って全力で突っ込んでしまった)、千鶴ちゃんは明らかに平助のことを好きなわけで。更にもう一人の嫁候補・お千ちゃんが居るから、もう、どうしたら丸く収まるかわかるよね……?って。かませ、とは云わないけど、便利でカッコイイライバルキャラの立ち位置にすっかり収まって、ますますいい奴だしもう何言ってもツンデレにしか見えない。いい奴過ぎて、周りに気遣いすぎて自分のこと後回しだから、結婚できないんじゃ……
あと、鳥羽伏見の戦い。山崎くん……。ゲームシステムわからないけど、あの段階で、ある程度風間とのフラグを立てておかないと、風間が乱入してこないのかな。とか、メタな事に思いを馳せてしまいました(現実逃避)。でも、だから風間が山崎くんを手に掛けないので、結果的には観客の、風間に対する好感度が下がらないという笑。
風間篇の風間は「い、いい男……!」ってなるけど、藤堂篇の風間には「メッチャええ奴やんけ!」ってなりました(※個人の感想です)。

さて私は山崎くん推しなので今回も山崎くんの話をします。あっさり退場でしたね。知ってたけど。観に行った当時、幕間の休憩で「一幕は山崎くんあまり出番なかったな〜この後活躍したらお写真買おう♡」とか言ってたら二幕開幕直後にアレで大草原した思い出が……(お写真は買いました)。でも改めて観ると一幕、平助と千鶴ちゃんの間を取り持って色々するポジションだったのでじんわり面白かったです。平助の悪夢の中、覆面して黙って刀構えている山崎くんはめちゃくちゃかっこいいし、死の間際、土方さんを怒鳴ったり、土方さんが伸ばした腕に山崎くんの髪がからまっている様子なんかもどきどきします(ひたすら褒めていくスタイル)。あとDVDはバクステにいっぱい映っていて、お着替えシーン……!って←こら。
山崎くん、このときの物販お写真の中に、新選組の羽織を肩に掛けているものがあったので、少しだけ期待していたんですけど、やっぱり本編中に羽織チャンスはありませんでした。残念。まあなんか今回は、後半で改めて皆揃って「新選組」アピールするシーンが無かった(平助の個人的事情に終始するお話だったような)ので割と心穏やかではあります。でも本当、山崎くんがあの羽織を着てない、着ない明確な理由が原作周りとか、何処かで明かされているなら誰か教えて欲しい……(切実)。

あっ後一点だけ、特典映像に収録されてた「綱道篇」……………本番期間中にみんなしてなに撮ってるんだよ!って……全力の悪ふざけ。めちゃめちゃ笑いました。
とにかく全体に楽しく観れるDVDで良かったです。個別ルートって割とこういう感じなんだろうか? 初期の公演も見てみたいな……。その前に奇譚タイムシフト!ようやく今夜から明日に掛けて観ます。ぎりぎりだー!!!

「ミュージカル薄桜鬼 風間千景篇」観ましたよ。

観ました。奇譚千秋楽の日にお話をさせて頂いた、お友達のお友達さんが、「過去の公演で、山崎くんが羅刹化して狂って、殺してくれって頼むシーンがあって……」と教えてくださって。過去作のあらすじを調べてこれだ!と。
観る目的が目的なので、DVD買ったはいいものの大層気が進まなかったのですが、地元の友達が一緒に観てくれるというので勇気を出して鑑賞会を開き、無事観る事ができました。持つべきものは友達ですね本当に。いつもありがとう。

いやー山崎くんの死に様本当に辛かった……。というの一旦後回しにして。
まず、「ミュージカル薄桜鬼」っていう作品はこういうスタイルなんだ!っていうのがようやく理解できて、純粋に面白かったです。奇譚を見たところでしたが、同じ曲や同じ振付、同じ台詞がたくさん使われていて。でもその中で微妙に立ち位置が違ったり、行動しているメンバーが違ったり。パラレルワールドっていうのかな? ゲームで言うと共通シナリオがあって、そこから個別ルートに分岐していって……というのを感じることができたので。凄く原作ゲームをプレイしたくなりました。どういう選択をしたらこの話に入るんだろう? もし別の選択をしたら? って興味が。うーん、真改、後編出るまで待とうと思っていたけど、前編をやり込むのもいいかなあ……とか。笑
私はホームグラウンドがテニミュなのですが、テニミュは原作漫画があるから基本一本道なんですよね。シーズン毎に、いろんな演出方法だったり、キャストさんの個性で、バリエーションは出るんだけれど。一方の薄ミュは原作がマルチエンディングだから、同じキャストさんでも、いろんなお話を見れて。代替わりはもちろん起こってもいるけど、同じキャストさんで見たい!という気持ちはつまり差分収集感覚なんだなあとようやく理解できました。収集したいタイプのおたくなので、私もそのうち更に過去公演に遡って観る事になるんだと思います……。

さて本編の話に戻ります。
てっきり「風間千景篇」イコール、千鶴ちゃんが風間と結ばれるエンド、なのだとばかり思ってたんですが、ダイジェスト映像( http://nico.ms/so24497067 )にラストシーンが収録されていて、千鶴ちゃんが風間について行かず、「人間のあいだで生きます」と告げていて。まじで!?そんなんで風間ルートって言っていいの!?って。驚いていたんですね。
で今回きっちりと本編観て。確かにこれは「風間千景篇」だったんだな……と。

あの……ちー様、いい男すぎじゃないですか……!?

今迄観ていた作品に登場する風間って、千鶴ちゃんを嫁にしようと度々新選組の行く手を阻み、時には強引に連れ去ろうとしてみたり。時には新選組隊士を殺したりもし。鬼としての仁義を通す、という律儀な面は勿論見えているのですが、悪役、のイメージしかなかったのですね(特に奇譚では山崎くんのこと虫ケラって言ってるし……←私怨)。
ところが今回はそんな、ストーカーだったり誘拐犯だったりしないんですよね。むしろ千鶴ちゃんの、したいようにさせてくれてる。待ってくれる。でもいざというときには守ってくれる。
これってスパダリというか、ハイスペック彼氏というやつでは……!?
DVDを見終わったあとの私と友人「ち、ちー様かっこよすぎでは……」「旦那にしたい……」
と、薄桜鬼全登場キャラクターの中の「旦那にしたいランキング」1位の座を見事に奪っていきました風間千景。株爆上げです。これはまさに、風間千景篇……。(あと単純に歌唱力が半端ないのでいっぱい歌声聴けたのも良かったです。CDも欲しくなってしまった!)
でもまあそうは言ってもやっぱり主人公サイドというか新選組の人達を殺したりはしているので、ダークヒーロー、みたいな位置付けになるのかな風間は……。

一方で「バカだこの人」ランキング1位の座を勝ち取ったのは、土方さんでした。
キャラsageでは無いのですが失礼な言い方はしてるかもしれません。先に謝っておきます。ごめんなさい。
土方歳三がバカな男なのは、奇譚でわかっていた、つもりだったのですが。信念をひたすら貫く実直さをバカと呼んでいたのですけど今回はちょっとそう言う良い方向のフォローがしづらい部分があるというか……。
ねえ土方さん、山崎くんの話、聞いてました???
頭が羅刹じゃ格好が付かない、って山崎くんが身体張ってくれた(結果山崎くんは羅刹化して狂ってしまうのだけど)直後に、何故……堂々と変若水一気飲みができるの土方さん……? 何故行けると思った……? 行けてしまったのがいっそ歯痒いところなんですけど。消化できない。
山崎くん、山崎くんの死に様本当に辛かったですね……。震える声で「殺して」、ってあの一連の演技。見た事ないタイプの芝居だったのでどきどきしました……。思い返せばそこに至るまでに、組長全員に変若水を持たせるという土方さんの台詞に妙に思わせ振りな表情見せて、その時からフラグを立てているんですよね山崎くんは。死ぬ事を武士だと思っている、割と過激派な彼だからこそ毎回いろんなシナリオで死ぬ事になるんですねと納得納得(つらい)。
結局今回も山崎くんにとどめを刺すのが風間なんですが、後に千鶴ちゃんに語っていた内容からすると、彼なりの情けのかけ方、なんですよね……。そういう意味では、奇譚で「虫ケラ」呼ばわりで山崎くんを惨殺した時ほどは、風間への憎しみは湧いてこない(というかむしろちょっと感謝してしまう)山崎くん推しなのでした。こうして上がる風間株。下がる土方株。土方さんは……バカなところが魅力なんで、いいんですけどね……。

そう、矢崎土方初めてだったのですが、バカな大人って感じで。奇譚のまつがく土方は少年っぽさが残っている印象だったのですが、これはこれでリアリティがあるなあと思ったのでした。土方さん以外も、全体的に新選組の平均年齢やや高めに見えるというか、曲者揃いの雰囲気が凄いですね。純矢くんの平助が特に強そうで、只の少年じゃ無いなって。とても格好良かったです。ミカティ山南さんも妙に清らかというか、裏切らない山南さんって新鮮で。まっすぐ生きて死ぬ道もあるんだなって、ゲーム原作ならではだなと感動。

そんな感じで満喫しました風間篇。本編一周見ただけでまだ特典映像も全ては確認してないのですがとりあえず思ったことをざっと!
ひとつだけ、バクステ映像で、山崎くん羅刹化の早替え中にカメラが向けられているシーンがあったのですが、息も整わない中でカメラにアピールしてくれる高崎様がすっごく素敵だったことだけは記録させてください←

次は友達に借りた藤堂篇DVDを観ようと思います。一度劇場で見たきりであんまり覚えてないので楽しみ!
本日も乱筆乱文失礼致しました。

***

(20160124 追記というか備忘)山崎くんの羽織問題。今回の犬死に演出で、メインキャラには格が及んでいないという印象付けをされるので(何せ山崎くんは変若水に耐えられなかったのにその直後の土方さんはry)、着てない理由としてやや納得が行く……ような……(認めたくない)。
あと歌詞に英語が多くて!?となったのでした、黎明録と奇譚てそんなに英語なかったような?要検証。

「ミュージカル薄桜鬼 新選組奇譚」について殴り書き

ミュージカル藤堂篇と黎明録しか観てない、原作ゲームアニメほぼノータッチの穴開き知識のにわかですので、色々ご容赦くださいませ。大阪で初日と楽日計3公演観劇しましたがレポ要素はありません。

黎明録の推し(とんちゃん原田)が凄く美人だったので今公演も軽い気持ちでチケットを取り(取ってもらい)、その後鉄ミュやら何やらで高崎様に落ちそうになっている状態で迎えた大阪初日。ネタバレはほぼ見ずに挑みました。
開幕から怒涛の展開。黎明録の続きだ!とオープニングから。変若水や羅刹についての説明あったか覚えてない!キャラとか設定とか知っているからいいけど。(←と思ったら中盤でありましたね。原田の解説ありがとう)
開始五分で怒涛過ぎて死にたくなったし頭痛はするしジェットコースターに乗ってしまったあとで降りたくなるあの感じ。そんななか井吹くんの名前が出て少しガッツポーズなどした。
何と言っても鬼の方々が、すごい。藤堂篇で一度見ていたけど、すっかりちー様がどんなお方だったかを失念しており。歌い出した瞬間にぅゎっょぃ………状態に。元々天霧さんのようなキャラが好きなんですけど(大柄敬語武闘派)郷本さんだということも頭では理解してたんだけど、開演前バタバタしていて色々脳内繋がらずに観始めてしまって、天霧が歌い出したときには双眼鏡が手から滑り落ちていきました。ネックストラップ新調しといて良かった。不知火ひたすら可愛い。彼の言う友人イコール高杉晋作なんですよね?昨年の大河のおかげで私の脳内高杉は高良くんのあのビジュアルなのだけど、高良くんは2.5と並べて遜色無い作画だよね…(脱線)。不知火と原田のシーン…原田というかとんちゃん推しの私は初めて舞台上で推しが死ぬという体験を、してしまいました。思った以上に辛い。でもあのシーン推し補正とかじゃなくても話の中で群を抜いて辛くないですか……。不知火の掘り下げは浅かったけど彼を深読みするとまた辛いことが襲ってくるの間違い無しじゃないですか!辛い!! 
原田の話をもう少ししますとまた一段と腕の筋肉がしっかりしたようで素敵です。そして背が高い。千鶴ちゃん跨げそう(言い過ぎ)千鶴ちゃんの頭ぽんぽんするシーン…。絶対それ以上の距離に踏み込まないのがまた切なくて辛くて(辛いしか言ってない)原田篇切に待ち望んでおります。原作プレイした人にきくと朝チュンめいたものがあるとか仄めかされてどきどきするんですけど。現行キャストで原田篇が観たい。アンケートアンケートアンケート。

さて私は今迄、薄桜鬼の土方歳三というキャラクターが実は少し苦手で(ミリしらの分際でごめんね)、それは彼がいかにも乙女ゲーの攻略対象です!みたいな偉そうな男前だから、という偏見に満ちた先入観だったのだけど、まつがく土方、新選組が滅んでいく流れを描くというストーリーの方向性のせいももちろんあるけれども、偉そうでも強くもなくて、なんだろうか等身大のひとりの男、っていう雰囲気が凄く良かった。土方さんのこと誤解してました。ごめんなさい。観ていて苦しさが伝わってきて辛かったけど。千秋楽が楽日テンションと言うか、そういうお祭りの雰囲気ではないのだけど、明らかに気迫が違っていて、これが映像に残らないのは勿体無いなと思ってしまいました。沖田くんの泣きの演技とか、平助の決意とか。そのあたりが千秋楽特に今迄と違う!と感じた。

今公演私が一番やられた、山崎くんの話をします。山崎くんはそもそもビジュアルが好きで藤堂篇から追い掛けていて。史実が史実なので物語途中で退場するのは仕方ない、サブキャラ好きの運命、と思いつつ今回も観ていたのですが。私山崎くんはてっきりモブと戦って死ぬと思っていたのね……。今回はちー様なんだ……。モブに斬りつけられた時点で永くはなかったのだろうけど……。最強のちー様に立ち向かってめった斬りにされて、それでも土方さんに喝入れて散っていく山崎くん。かっこよすぎる。んだけどちょっと、あの、なんと言いますか、致命傷っぽいものを受けてから退場までが長くて(幕間はさんだしね!?)ほんんんんんっっとうに辛かった。山崎くんにあんなこと言われて、生きるしかなくなった土方さんも含めて。
物語的な辛さはそういうとこで、ただもう一つ、私には納得できないことがあって。それは「何故山崎くんは忍者なのか」……何故、山崎くんは、新選組の羽織を着せてもらえないのか。
「侍になりたかった」のですよ。山崎くんは。黎明録から奇譚、の今回の一連の流れだけで云うならば、山崎くんは武士になりたい、って誰よりも多く口にしているように見える。井吹くんや千鶴ちゃんに、それぞれ自分のことを話すタイミングが舞台上であったから、なんだろうけど。土方さんと並ぶのでは? そんな山崎くんが、いくらお役目が監察方で、キャラデザすると忍者になってしまうのだとはいえ、一度もあの羽織に袖を通さないのが……なんだか納得が行かないのです。山崎くん本人も本人で、刀を逆手に持って低い姿勢でいかにも忍者的なアクションに従事して、それが侍になりたい男のすることですか!と云いたくなってしまう。近藤さんの剣を見習ってくれ! ……いっそ山崎くんが、脇役に徹していてくれれば違和感もなかったのでしょうが、如何せん彼にはこの物語中に結構な見せ場があったのです。これは黎明録のシナリオが元凶だと思うんだけど、井吹くんと対比される位置に居て、本当に大事なキャラクターなんだと思うんですよ。だからちゃんと、新選組の一員だっていう、あの羽織を着て欲しかった……。ファンのエゴなのかなあ。見た目がどうであれ心は侍なので、それで納得しておくべきなのでしょうが……。原作プレイしたら何か、私の知らない設定があるのかもしれない。という思いでVitaを充電してみたりしましたが、山崎ルートがあるという真改は、後編がまだ発売されてないということだったので、もうしばらく眠っててもらうことにします。
超絶脱線しましたがそんなわけで今回の山崎くんがめちゃめちゃ辛かったのでした。でもソロも少しあって本当にかっこよかったね。千秋楽ソロパート音合ってたんですよ!!!!って見てない人全員に伝えたい。
あと、これだけガタガタ言いましたが、藤堂篇の時のお写真を見返してみたら、私服に羽織を背負ったショットがあったので、もしかしたらたまたま今公演の、目に見える所では着ていなかっただけなのかも知れない!というシュレーディンガーの猫理論を採用することにしました。その他の山崎くん情報は引き続き募集していますのでお詳しい方がいらっしゃいましたら、マジレス大歓迎です……。

超絶脱線しました。サブキャラに思い入れると変な所に穴を掘って埋まってしまうのが二次創作もやるおたくの悪い癖だと思います。

本筋に戻ってあともう一つ書きたい感想、風間と土方さんの事で。仲間に見限られてまで、自らの誇りを傷つけた男を殺しにいく、という風間の美学。愛する女を残して、その戦いを受けてしまい、そして相討ちになる土方さん。乙女ゲー原作だから恋愛物だと思って見てたけど、どっちかいうとヒーロー物の文法じゃないですか!? 女子向けコンテンツだけど、これもしかして男子が見たら燃えるやつなのでは……? 思い返せば藤堂篇も、ラスボス戦の最中に風間がツンデレ発揮して加勢してすげーいい奴だった、気がします。うろ覚えですけど。薄桜鬼少年漫画説(適当なネーミング)を今後検証していきたいと思いました。

まとめ。本当に見て損のない舞台でした。色んな意味で心に痛手を負ったけど後悔はしていない……偏見と言うか、食わず嫌いしていた部分も案外受け入れたり好きになれたりしたので。よかったです本当に。でもおかげで追うべき作品が増えてしまった。
黎明録と合わせて一本のお話になっているので、今迄続いてきたシリーズ物とは言っても入りやすいのじゃないかな。テニミュ2ndシーズンのような感じでは(語れるお友達が欲しいので勧誘発言をします)今公演、残念ながら配信のネットチケット販売が終了してしまっているので、みんなDVDを買って見てね!今回はBDも出るよ!きっと良作画が高画質で見れるよ!

……最後になりますが、素敵な作品を作ってくださったキャストさん、スタッフさん方、チケット手配してくれたりランブロ交換手伝ってくれたり私のうわごと聞いてくれたり配信見てくれたお友達のみんな。ありがとうございました。今後共、よろしくお願いします。


(余談)風間篇の山崎くんの死に様がまた別パターンでエグいというのを聞いたのでDVD買ってきました。怖くてまだ見てません。盛大にネタバレしている公式ダイジェスト映像を見たのですが、山崎くんのことはさておき、今回の奇譚と似たようなシーンが結構ありそうなので、見比べるのも楽しいかな……って思ってます。そんな心の余裕があれば、ですけど。

ミュージカル『薄桜鬼』風間千景 篇 ダイジェスト映像 (00:05:55)

はじめまして。

長文をTwitterに連投するのが面倒になってきたのでブログに書いてみようかなとか。
こっちだけ見る人も居ないとは思うけどTwitterのアカウントこれです→ https://twitter.com/ssm_muu リンク貼れるの?

現場主義といいつつ今年は遠征控えめ、関西で焚けるだけの火力で無理せず推し活、が目標なのでそもそも書き込むことがそれほどあるかはわかりません。気が向いたら過去ログとか拾ってひっそりと貼るかもしれない…。そんな感じです。よろしくお願いします。