現場主義(ぬるめ)

観劇記録とか。殴り書きテンション。

「ミュージカル薄桜鬼 風間千景篇」観ましたよ。

観ました。奇譚千秋楽の日にお話をさせて頂いた、お友達のお友達さんが、「過去の公演で、山崎くんが羅刹化して狂って、殺してくれって頼むシーンがあって……」と教えてくださって。過去作のあらすじを調べてこれだ!と。
観る目的が目的なので、DVD買ったはいいものの大層気が進まなかったのですが、地元の友達が一緒に観てくれるというので勇気を出して鑑賞会を開き、無事観る事ができました。持つべきものは友達ですね本当に。いつもありがとう。

いやー山崎くんの死に様本当に辛かった……。というの一旦後回しにして。
まず、「ミュージカル薄桜鬼」っていう作品はこういうスタイルなんだ!っていうのがようやく理解できて、純粋に面白かったです。奇譚を見たところでしたが、同じ曲や同じ振付、同じ台詞がたくさん使われていて。でもその中で微妙に立ち位置が違ったり、行動しているメンバーが違ったり。パラレルワールドっていうのかな? ゲームで言うと共通シナリオがあって、そこから個別ルートに分岐していって……というのを感じることができたので。凄く原作ゲームをプレイしたくなりました。どういう選択をしたらこの話に入るんだろう? もし別の選択をしたら? って興味が。うーん、真改、後編出るまで待とうと思っていたけど、前編をやり込むのもいいかなあ……とか。笑
私はホームグラウンドがテニミュなのですが、テニミュは原作漫画があるから基本一本道なんですよね。シーズン毎に、いろんな演出方法だったり、キャストさんの個性で、バリエーションは出るんだけれど。一方の薄ミュは原作がマルチエンディングだから、同じキャストさんでも、いろんなお話を見れて。代替わりはもちろん起こってもいるけど、同じキャストさんで見たい!という気持ちはつまり差分収集感覚なんだなあとようやく理解できました。収集したいタイプのおたくなので、私もそのうち更に過去公演に遡って観る事になるんだと思います……。

さて本編の話に戻ります。
てっきり「風間千景篇」イコール、千鶴ちゃんが風間と結ばれるエンド、なのだとばかり思ってたんですが、ダイジェスト映像( http://nico.ms/so24497067 )にラストシーンが収録されていて、千鶴ちゃんが風間について行かず、「人間のあいだで生きます」と告げていて。まじで!?そんなんで風間ルートって言っていいの!?って。驚いていたんですね。
で今回きっちりと本編観て。確かにこれは「風間千景篇」だったんだな……と。

あの……ちー様、いい男すぎじゃないですか……!?

今迄観ていた作品に登場する風間って、千鶴ちゃんを嫁にしようと度々新選組の行く手を阻み、時には強引に連れ去ろうとしてみたり。時には新選組隊士を殺したりもし。鬼としての仁義を通す、という律儀な面は勿論見えているのですが、悪役、のイメージしかなかったのですね(特に奇譚では山崎くんのこと虫ケラって言ってるし……←私怨)。
ところが今回はそんな、ストーカーだったり誘拐犯だったりしないんですよね。むしろ千鶴ちゃんの、したいようにさせてくれてる。待ってくれる。でもいざというときには守ってくれる。
これってスパダリというか、ハイスペック彼氏というやつでは……!?
DVDを見終わったあとの私と友人「ち、ちー様かっこよすぎでは……」「旦那にしたい……」
と、薄桜鬼全登場キャラクターの中の「旦那にしたいランキング」1位の座を見事に奪っていきました風間千景。株爆上げです。これはまさに、風間千景篇……。(あと単純に歌唱力が半端ないのでいっぱい歌声聴けたのも良かったです。CDも欲しくなってしまった!)
でもまあそうは言ってもやっぱり主人公サイドというか新選組の人達を殺したりはしているので、ダークヒーロー、みたいな位置付けになるのかな風間は……。

一方で「バカだこの人」ランキング1位の座を勝ち取ったのは、土方さんでした。
キャラsageでは無いのですが失礼な言い方はしてるかもしれません。先に謝っておきます。ごめんなさい。
土方歳三がバカな男なのは、奇譚でわかっていた、つもりだったのですが。信念をひたすら貫く実直さをバカと呼んでいたのですけど今回はちょっとそう言う良い方向のフォローがしづらい部分があるというか……。
ねえ土方さん、山崎くんの話、聞いてました???
頭が羅刹じゃ格好が付かない、って山崎くんが身体張ってくれた(結果山崎くんは羅刹化して狂ってしまうのだけど)直後に、何故……堂々と変若水一気飲みができるの土方さん……? 何故行けると思った……? 行けてしまったのがいっそ歯痒いところなんですけど。消化できない。
山崎くん、山崎くんの死に様本当に辛かったですね……。震える声で「殺して」、ってあの一連の演技。見た事ないタイプの芝居だったのでどきどきしました……。思い返せばそこに至るまでに、組長全員に変若水を持たせるという土方さんの台詞に妙に思わせ振りな表情見せて、その時からフラグを立てているんですよね山崎くんは。死ぬ事を武士だと思っている、割と過激派な彼だからこそ毎回いろんなシナリオで死ぬ事になるんですねと納得納得(つらい)。
結局今回も山崎くんにとどめを刺すのが風間なんですが、後に千鶴ちゃんに語っていた内容からすると、彼なりの情けのかけ方、なんですよね……。そういう意味では、奇譚で「虫ケラ」呼ばわりで山崎くんを惨殺した時ほどは、風間への憎しみは湧いてこない(というかむしろちょっと感謝してしまう)山崎くん推しなのでした。こうして上がる風間株。下がる土方株。土方さんは……バカなところが魅力なんで、いいんですけどね……。

そう、矢崎土方初めてだったのですが、バカな大人って感じで。奇譚のまつがく土方は少年っぽさが残っている印象だったのですが、これはこれでリアリティがあるなあと思ったのでした。土方さん以外も、全体的に新選組の平均年齢やや高めに見えるというか、曲者揃いの雰囲気が凄いですね。純矢くんの平助が特に強そうで、只の少年じゃ無いなって。とても格好良かったです。ミカティ山南さんも妙に清らかというか、裏切らない山南さんって新鮮で。まっすぐ生きて死ぬ道もあるんだなって、ゲーム原作ならではだなと感動。

そんな感じで満喫しました風間篇。本編一周見ただけでまだ特典映像も全ては確認してないのですがとりあえず思ったことをざっと!
ひとつだけ、バクステ映像で、山崎くん羅刹化の早替え中にカメラが向けられているシーンがあったのですが、息も整わない中でカメラにアピールしてくれる高崎様がすっごく素敵だったことだけは記録させてください←

次は友達に借りた藤堂篇DVDを観ようと思います。一度劇場で見たきりであんまり覚えてないので楽しみ!
本日も乱筆乱文失礼致しました。

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(20160124 追記というか備忘)山崎くんの羽織問題。今回の犬死に演出で、メインキャラには格が及んでいないという印象付けをされるので(何せ山崎くんは変若水に耐えられなかったのにその直後の土方さんはry)、着てない理由としてやや納得が行く……ような……(認めたくない)。
あと歌詞に英語が多くて!?となったのでした、黎明録と奇譚てそんなに英語なかったような?要検証。