現場主義(ぬるめ)

観劇記録とか。殴り書きテンション。

「ミュージカル薄桜鬼 藤堂平助篇」DVD観ました。

藤堂篇。口開けながら観ました。
こんなに、面白かったの!?

藤堂篇は劇場で一度観たことがあって。当時原作知識とか一切無かったのですが、地元京都劇場で、知ってるキャストさんが何人も出演されるからと、軽い気持ちでチケットを取って観に行ってたんですよね。ただあまり、よく覚えてなくて。「和モノだと思ったらラテンだったぞ?????」くらいの……。あと山崎くんのあっさり退場……。(←高崎様の山崎くんのキャラビジュアルがド好みだったので割とそれ目当てで劇場に足を運んだ部分がありました)

そんな藤堂篇ですが、舞台数本観て、薄桜鬼に関する知識をある程度身につけた上で改めて挑んだ今回。
すっっっごく面白かった……!
ラテンな編曲。ヤイサ。ベーシックなアレンジを聴き慣れてきた所だったので、斬新なアレンジに驚き。同じ曲でも全然雰囲気が違って。かと思えば鬼達の曲は変わらずで、その落差がめちゃめちゃかっこいい。後半に平助と風間が二重唱というか、交互に歌うシーンあるけど、曲調の切り替えもあってすごい迫力!
ストーリーも大分違うんですね。風間篇と奇譚がほぼ同じ筋だったので、分岐によってはこんなに変わるのかと。今回の主役に関係ない部分はばっさりカットされていていっそ小気味よいし、だから重い部分(これはどうやら土方さんが中心になっているみたい)が少なくて全体的にハッピーな展開になるのね。必要最小限(?)の人は死んでるんだけど(苦笑)。土方、斉藤が羅刹化しないのもあるし、更になんとエンディングで、羅刹になっても生き延びる術があるかも、なんて希望まで持たせてくれる。こんな薄桜鬼もあるんですね。
恋愛要素がかなり強くて、というか、物語前半からすごい勢いで平助と千鶴ちゃんが両思いになっていて、若干追いつけなかった部分もあったけど。千鶴ちゃん「活発な少女」という感じで、ルートによって千鶴ちゃんのキャラ付けも違うようで面白い。個人的には平助に血を与えるシーン、腕からだったのがめっちゃ健全で微笑ましかった……。
後半の展開、もうほとんど平行世界というより架空の物語という感じだけど、何て言うのか、普通に面白かった……。散り散りになった仲間達が最終決戦で集まってくる、バトル物お約束の胸熱展開で。原田と永倉が乱入したところで泣いてしまいました……。「背中合わせ」って、今迄永倉が、死んだ原田を思い出して歌うシーンに使ってた歌詞を持ってくるのはズルいと思う! その後の怒涛の展開も拝みながら見守ってしまいました。(友人が合掌しながら観劇しているのを見たことあったけど、初めて自分でもやってしまった……)

ところで今回、風間のポジションも面白いですよね。ほとんど土方さんと絡まなくて。平助が「千鶴を守る」で行動しているから必然、千鶴ちゃんを狙ってくる風間と当たるのが平助になる。これはこれで、少女漫画的なライバル関係が成立していて。ただどう見ても今回は風間の分が悪いよね……。「女鬼を子を産むための道具とは考えたくない」というポリシーがある上に(このセリフ聞いて、純情か!って全力で突っ込んでしまった)、千鶴ちゃんは明らかに平助のことを好きなわけで。更にもう一人の嫁候補・お千ちゃんが居るから、もう、どうしたら丸く収まるかわかるよね……?って。かませ、とは云わないけど、便利でカッコイイライバルキャラの立ち位置にすっかり収まって、ますますいい奴だしもう何言ってもツンデレにしか見えない。いい奴過ぎて、周りに気遣いすぎて自分のこと後回しだから、結婚できないんじゃ……
あと、鳥羽伏見の戦い。山崎くん……。ゲームシステムわからないけど、あの段階で、ある程度風間とのフラグを立てておかないと、風間が乱入してこないのかな。とか、メタな事に思いを馳せてしまいました(現実逃避)。でも、だから風間が山崎くんを手に掛けないので、結果的には観客の、風間に対する好感度が下がらないという笑。
風間篇の風間は「い、いい男……!」ってなるけど、藤堂篇の風間には「メッチャええ奴やんけ!」ってなりました(※個人の感想です)。

さて私は山崎くん推しなので今回も山崎くんの話をします。あっさり退場でしたね。知ってたけど。観に行った当時、幕間の休憩で「一幕は山崎くんあまり出番なかったな〜この後活躍したらお写真買おう♡」とか言ってたら二幕開幕直後にアレで大草原した思い出が……(お写真は買いました)。でも改めて観ると一幕、平助と千鶴ちゃんの間を取り持って色々するポジションだったのでじんわり面白かったです。平助の悪夢の中、覆面して黙って刀構えている山崎くんはめちゃくちゃかっこいいし、死の間際、土方さんを怒鳴ったり、土方さんが伸ばした腕に山崎くんの髪がからまっている様子なんかもどきどきします(ひたすら褒めていくスタイル)。あとDVDはバクステにいっぱい映っていて、お着替えシーン……!って←こら。
山崎くん、このときの物販お写真の中に、新選組の羽織を肩に掛けているものがあったので、少しだけ期待していたんですけど、やっぱり本編中に羽織チャンスはありませんでした。残念。まあなんか今回は、後半で改めて皆揃って「新選組」アピールするシーンが無かった(平助の個人的事情に終始するお話だったような)ので割と心穏やかではあります。でも本当、山崎くんがあの羽織を着てない、着ない明確な理由が原作周りとか、何処かで明かされているなら誰か教えて欲しい……(切実)。

あっ後一点だけ、特典映像に収録されてた「綱道篇」……………本番期間中にみんなしてなに撮ってるんだよ!って……全力の悪ふざけ。めちゃめちゃ笑いました。
とにかく全体に楽しく観れるDVDで良かったです。個別ルートって割とこういう感じなんだろうか? 初期の公演も見てみたいな……。その前に奇譚タイムシフト!ようやく今夜から明日に掛けて観ます。ぎりぎりだー!!!